春が近づくと、入学、新しい学期のスタートが目前になりますね。
友人や家族の子どもたちへの入学祝いを考えている方も多いでしょう。
しかし、お祝いの気持ちを込めた金封をどのように準備すれば良いのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時のために、新学期祝いの金封の適切な書き方を紹介します。
入学お祝いの金封・おすすめ表記法
金封における「表書き」とは、その目的を示すために表面に記す言葉のことを指します。
お祝いの種類に応じて様々な表現がありますが、新学期の祝いの場合は、以下のような表記が一般的です。
- 「祝 御入学」
- 「御入学祝」
もし四文字の表記が気になる場合は、五文字で「御入学御祝」と表記すると良いでしょう。
また、「祝」を強調し、「御入学」とスペースを空けて書く方法もあります。
なにを使って表書きを書く?
金封の表書きは、その目的を象徴する大切な部分です。そのため、通常は毛筆や筆ペンを使って濃い黒で書かれます。
入学のお祝いは明るい行事ですから、墨でしっかりと表現することが推奨されます。ボールペンやサインペンは、少し薄く見えるため推奨されません。
金封に名前を書く方法は?
新学期祝いの場合 新学期祝いの金封に名前を書く際のポイントについてです。
通常、フルネームを記し、金封の表面下部中央に、表書きより小さい文字で書きます。
贈る側の名前を記す?
時々、誰の名前を書くべきか迷うことがありますが、贈る方自身の名前を記すのが一般的です。
これにより、受け取った方は、誰からの祝いかを一目で理解できます。
贈る人数によって名前の書き方も変わります。
- 一人で贈る場合は、自分の氏名を記入します。
- 夫婦で贈る場合、夫の名前を右に、妻の名前を左に書きます。
この際、妻は名前だけを記すこともできます。 - 友人グループで贈る場合、三名までは重要度順に右から記します。
- 四名以上の場合は、「〇〇一同」と表記し、別紙に全員の名前を記して添えます。
デザインされた金封
入学のお祝いのためにデザインされた金封も楽天市場などのネットショップでは販売されています。
例えば小学生のお子様向けのご入学祝いであれば、ランドセルが描かれた金封もかわいいかもしれません。
キャラクターが描かれた金封もありますので、お祝いをする人の好みに合わせてもいいかもしれません。
新入学祝い金封の金額の書き方案内
新入学を祝うための金封で、金額をどのように記載すればよいかについて説明します。
中袋が付属している金封では、通常、裏側に金額を記入する専用のスペースが設けられています。
ここに金額を書き入れ、表面にはご自宅の住所とお名前を記します。
表面への記載:ご自宅の住所とお名前(左下に縦向きに)
裏面への記載:金額(専用スペースに)
中袋に金額を記載するスペースがない場合、以下の方法で書き加えます。
表面への記載:金額(中央に大きく)
裏面への記載:ご自宅の住所とお名前(左下に縦向きに)
中袋がない金封の場合
中袋がない金封には、裏面に金額を記入するためのスペースがほとんどの場合用意されています。そこに金額を書くのが一般的です。
金額の記載には、特定の形式の漢数字を使用します。
「金」の文字を金額の前に置き、「也」は後ろに付けなくても大丈夫です。
- 一 → 壱
- ニ → 弐
- 三 → 参
- 五 → 伍 ※「五」としても問題なし
- 七 → 七
- 八 → 八
- 十 → 拾
- 千 → 阡
- 万 → 萬
- 円 → 圓 ※「円」としても良い
まとめ 入学祝いに金封を贈る際のポイント
入学祝いは、子どもたちの新しい門出を祝う大切な慣習です。
特に「金封」を贈ることは、その祝福の気持ちを具体的に表現する一般的な方法です。
しかし、適切に金封を贈るためにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。また、金封を選ぶことのメリットについても理解しておくと良いでしょう。
贈る際のポイント
金封をお贈る際に注意しておきたいポイントをまとめました。
金額の相場を知る
地域や習慣、または贈る相手との関係性によって金額は変わります。一般的な相場を事前に調べて、適切な金額を選びましょう。
適切な金封袋を選ぶ
入学祝い専用の金封袋は多数市販されています。水引きが「結び切り」でなく「花結び」のものを選ぶと良いでしょう。
花結びは何度でも結び直しができることから、子どもの成長と共に繰り返し祝福できる象徴とされています。
金額の表記方法に注意
金封に金額を記入する場合、特別な漢数字(壱、弐、参など)を用いることが一般的です。
このような形式を取ることで、正式な場にふさわしい印象を与えます。
名前の記載を忘れずに
金封には贈る側の名前を明記します。これにより、受け取った家族が誰からの祝いかを確認できます。
金封を贈ることのメリット
金封を贈るのか?それともお祝いの品を贈るのか?
迷うところですが、最後に金封を贈ることのメリットを確認しておきましょう。
柔軟な使用が可能
現金であるため、受け取った側が必要な物や経験に自由に使える最大のメリットがあります。
特に入学時は制服、学用品などの出費が重なります。現金があれば新しいスタートに必要なものに充てられるでしょう。
記憶に残る
金額はもちろん、心を込めて選んだ金封袋や添え書きの言葉が、受け取った子どもの記憶に深く残ります。
大人になってからも、その時の気持ちを思い出すきっかけになり得ます。
直接会えない場合でも贈れる
遠方に住んでいる場合や、何らかの理由で直接会うことが難しい場合でも、郵送で気持ちを伝えることができます。この点は特に現代の忙しい社会において大きな利点です。
入学祝いの金封は、単なる金銭的な支援以上の意味を持ちます。
子どもたちの新たなスタートを祝福し、その成長を応援する大切な気持ちを形にする方法の一つです。
適切な準備と心温まるメッセージを添えることで、この特別な瞬間をさらに記憶に残るものにしましょう。