ピンクの桜と白い桜は何か違いがあるのですか?
一般的には桜といえば「ピンクのイメージ」が強いですね。
日本では通常ピンクの桜が一般的に認知されていますが「白い桜」も美しく、その名前や種類について興味がわくことはないでしょうか?
桜にはさまざまな種類があります。
日本で白い花を咲かせる桜だけで10種類以上もあり、実は奥の深い世界なのです。
桜はバラ科の植物で、白い花を咲かせる種類も存在します。今回の記事では、白い桜の名前や種類、特徴を詳しく見ていきましょう。
- 大島桜(オオシマザクラ)
- 江戸彼岸(エドヒガン)
- 白妙(シロタエ)
- 太白(タイハク)
- 琴平(コトヒラ)
- 豆桜(マメサクラ)
- 緑萼桜(リョクガクサクラ)
- 霞桜(カスミザクラ)
- 子福桜(コブクサクラ)
- 北海道の千島桜(チシマザクラ)
- 沖縄の久米の桜(クメノサクラ)
桜に使われる花言葉
日本で桜、全般的に使われている花言葉は「精神の美」「優雅な女性」「純潔」といったものがあります。
「白い桜」の花言葉は?
白い桜は、その純粋で清らかな色から、多くの感動的な花言葉が付けられています。
ここでは、白い桜に使われる主な花言葉を紹介し、それぞれの意味を解説します。
- 純潔(じゅんけつ)
白い桜のもっとも代表的な花言葉で、「純潔」は純粋で清らかな心を象徴します。白色が持つ無垢なイメージから、このような意味が込められています。 - 精神美(せいしんび)
「精神美」とは、内面の美しさや心の豊かさを表します。白い桜の潔さが、見る人の心にも美しい影響を与えるとされています。 - 優れた美人(すぐれたびじん)
この花言葉は、見た目の美しさだけでなく、品格や内面の美しさも兼ね備えた人を指します。白い桜の美しさが、そのような人物を連想させるために選ばれました。 - 道徳の美(どうとくのび)
「道徳の美」とは、正しい行動や倫理観を持つことを意味し、白い桜の清純な印象がその象徴とされています。
これらの花言葉は、白い桜を見るたびに思い出される美しい教訓や、人々に与える影響を表しています。
春の訪れと共に、これらの花言葉を心に留めながら、白い桜の下で新たな季節を感じることでしょう。
日本の白い桜
縦に長い日本列島。各地に特徴的な白い桜があります。
桜には多くの品種が存在し、その数は300以上にも及びます。
特に日本において、白い花を咲かせる桜の主要な品種は10以上あります。
白い花を持つ桜の名前として、大島桜、白妙、太白などが代表的です。
しかしながら、地域によって自生する特別な品種や交配種も存在し、多彩なバラエティが楽しめます。
桜はバラ科に属しており、他のバラ科の植物と非常に似た白い花を持つ種類もあります。
ですから、桜の種類を見分ける際には細心の注意が必要です。それでは、白い花を持つ桜の名前、特徴について詳しくご紹介しましょう。
大島桜(オオシマザクラ)
大島桜は代表的な白い桜の種類です。関東から南日本に自生し、高さ15mにも達する大木です。
3月から4月にかけて白い花を咲かせます。
この種はソメイヨシノや河津桜の親としても知られ、育てやすいことから園芸に広く使われています。また、大島桜の葉は桜餅に使われることでも有名です。
江戸彼岸(エドヒガン)
江戸彼岸は早咲きの桜で、春の彼岸頃に白から薄紅色の花を咲かせます。
この種はソメイヨシノの親種で、長寿で高さ20mを超える大木に成長します。また、樹齢1500年以上の名木「薄墨桜」などもこの種の中に含まれます。
白妙(シロタエ)
白妙は八重咲きの桜で、大島桜系の里桜の一種です。
大輪の花で、10~15枚の花弁を持ちます。
花の色は咲き始めはピンクがかった色で、満開になると白くなります。満開時には美しい大輪の花が楽しめます。
太白(タイハク)
太白は、名前通り大きな白い花を持つ一重の桜品種で、4月中旬に美しい花を咲かせます。
この桜は園芸用のサトザクラの品種で、日本では一時期絶滅の危機に瀕していました。
しかし、1930年にイギリスの桜研究家、イングラム氏が日本原産の太白桜を自宅庭園で発見し、その接ぎ木を行い、日本に太白桜が戻ってきたのです。太白の名前は、この時の努力と保存に敬意を表しています。
現在、太白桜は日本国内のいくつかの場所で鑑賞でき、美しい白い花で日本の春を飾っています。
琴平(コトヒラ)
琴平は、白い花を咲かせる桜の珍しい品種で、特にその美しい八重の花が目を引きます。
この桜は、サトザクラの栽培品種で、ソメイヨシノよりも一週間ほど遅く、4月中旬から下旬に花を咲かせます。琴平の花はつぼみがピンク色をしていて、開花すると美しい白い花に変わります。
琴平桜は香川県琴平町に由来し、琴平町の金毘羅宮表書院にある「社務所門」に、この桜の原木が存在しています。琴平桜は、美しい花を楽しむための名所として、観光名所にもなっています。
豆桜(マメサクラ)
豆桜は、名前通り低木の桜の品種で、小さな薄紅色から白い一重の花を咲かせます。
この桜は、3月下旬から5月上旬に花が咲き、樹高は1mほどです。そのコンパクトなサイズと美しい花が、庭園や盆栽として人気です。
特に富士山麓や箱根周辺で見かけることが多く、それぞれフジザクラとハコネザクラの名前で親しまれています。
緑萼桜(リョクガクサクラ)
緑萼桜は、名前通り緑色の花弁を持つ白い桜で、3月下旬に美しい一重の花を咲かせます。
この桜は、伊豆半島や天城地方に自生しており、豆桜に由来する名前で呼ばれることもあります。緑萼桜は樹高が低く、花は下向きに咲きます。
最近では、園芸用の品種としても販売されており、美しい花を楽しむための選択肢として広く利用されています。
霞桜(カスミザクラ)
霞桜は、日本の山地に多く自生する桜の品種で、遠くから見ると霞のように美しい白い花が咲く様子が名前の由来です。
この桜は、ヤマザクラに似ていますが、花は白い個体が多いのが特徴です。樹高は20mを超え、葉や葉柄に多くの毛がついています。
花の時期は4月中旬で、高地にも広く分布しているため、5月上旬に花を楽しむことができます。
子福桜(コブクサクラ)
子福桜は、シナミザクラとコヒガンの交配種の桜で、秋から冬と春に2回花を咲かせる珍しい桜です。
この桜は一重の花を持ち、特徴的な点は花びらにメシベ(花の芯)が1〜5本付いており、複数の実をつけることです。
花は2cmほどの小さな花で、開花時は白く、散り際には花芯がほんのり赤くなります。季節に関係なく、美しい白い八重桜を楽しむことができます。
北海道の千島桜(チシマザクラ)
北海道に自生する白い桜の品種である千島桜は、その名の通り、千島地方に自生しています。
この桜は直径2cmほどの小さな一重の花を持ち、ピンクの花も見られますが、白い花が一般的です。花期は他の桜よりも遅く、5月から7月にかけて咲き誇ります。
千島桜は北海道の根室市に標本木があり、札幌の寒地土木研究所の桜並木でも鑑賞できます。
沖縄の久米の桜(クメノサクラ)
沖縄に自生する白い桜の品種である久米の桜は、ピンク色の緋寒桜とは異なり、白い一重の花を咲かせます。
この桜は、久米島に自生しており、沖縄本島の本部町伊豆味でも鑑賞することができます。花期は3月上旬から中旬で、花びらがひとひらずつ散る特徴があります。
久米の桜は、その美しい白い花で、沖縄の春の風物詩として親しまれています。
これらの白い桜は、春の美しい花見シーズンに魅力的な景色を提供しています。
夢で白い桜を見たら?
日本の白い桜をインスタグラム(Instagram)に投稿されている写真と一緒にご紹介をしてきました。現実の白い桜も非常に美しく印象的です。
もし、あなたが夢の中で白い桜を見た場合、それは夢占いにおいてどのような意味を持つのでしょうか。
白い桜はその気品ある佇まいから、夢においてはあなたの執着心の薄さを象徴するとされています。
執着心のない性格が必ずしも否定的なものではありませんが、物事に対する興味が薄く、単に日々を過ごしている可能性があるかもしれません。
もしこのような状況に当てはまる場合、些細なことにも注意を払い、好奇心を持つことで、より多彩で魅力的な日常を築く手助けになるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事では日本の白い桜の花言葉と桜の種類をインスタグラムの投稿写真と共にご紹介してきました。
- 大島桜(オオシマザクラ)
- 江戸彼岸(エドヒガン)
- 白妙(シロタエ)
- 太白(タイハク)
- 琴平(コトヒラ)
- 豆桜(マメサクラ)
- 緑萼桜(リョクガクサクラ)
- 霞桜(カスミザクラ)
- 子福桜(コブクサクラ)
- 北海道の千島桜(チシマザクラ)
- 沖縄の久米の桜(クメノサクラ)
写真を見ているとやはり実物が見たくもなりますね。
日本の春の風物詩「桜」。北海道から沖縄まで各地で桜は楽しむことができます。白い桜を意識して探してみるとまた違った楽しさがあるかもしれませんね。