「進路希望調査の保護者欄には何を書けばいいの?」
「子どもの進学について、保護者としてどのように意見を反映させればいいか教えてほしい!」
「具体的な記入例を見たいです。」
中学生が高校進学を控えると、進路希望調査を提出する時期がやってきます。
最近はこの調査に「保護者の意見を書く欄」が設けられていることが多いです。
「子どもだけでなく、保護者の意見も必要なの?」と戸惑う保護者もいるでしょう。
今回は、進路希望調査での保護者欄の書き方を具体的な例文とともにご紹介します。
公立や私立高校を希望する場合に応じた様々な書き方をまとめています。
推薦入学を希望する場合のポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
中学生の進路希望調査で保護者が記入する内容は?
進路希望調査票は一度だけではありません。学校によっては何度かに分けて行われます。
中学3年生の間には、通常、以下の月に調査が行われますが学校によって異なりますので年間スケジュール等があれば確認するのが良いでしょう。
- 4月
- 6月
- 9月
- 12月
4月に「まだ具体的な進路を決めかねている」という状況でも心配はいりません。
焦らずじっくりとお子さんの将来について考えることが大切です。進路希望が途中で変わることもあります。
最初に希望した高校から別の高校に変更したい、またはその逆の場合もあります。
3年生の間にお子さんの夢がはっきりしてきて、全く違う種類の高校を希望することもあるでしょう。
保護者欄の書き方について
「保護者欄にはどんなことを書けばいいの?」と疑問に思うかもしれませんが、調査票にはその時点での「素直な気持ち」を書くといいでしょう。
具体的には、「〇〇高校の〇〇科を希望しています」といった具体的な希望だけでなく、「その高校を希望する理由」も書き加えることが望ましいです。
例えば以下のような内容です。
お子さんと意見が異なる場合もありますが、そのような時は現在の希望を率直に記述し、必要に応じて教員に相談するといいでしょう。
保護者が進路希望調査に意見を記入する際のポイント
進路希望調査で保護者が意見を記入する際、いくつかの重要なポイントがあります。
以下が主な内容です。
- 提出の締切を必ず守る
- 推薦を希望する場合は早めにその意向を伝える
- 分からないことがあれば、担任に相談する
それぞれの項目について詳しく説明します。
提出の締切を守る
進路希望調査票には提出期限が設定されています。この期限を守ることは非常に重要です。
特に推薦入学を希望している場合、学校側が準備を進めるための期限でもあるため、遅れると推薦のチャンスを逃す可能性があります。
推薦希望の場合は早めに伝える
推薦には「一般推薦」と「特別推薦」の二種類があります。
- 一般推薦は、一定の学業成績が必要です。
- 特別推薦は、文化やスポーツで特技を持つ生徒が対象で、各高校が設定する基準を満たす必要があります。
特に一般推薦を受けたい場合は、定められた内申点を満たしているかを確認し、早めに希望を出すことが重要です。
高校によっては推薦を受けられる生徒の人数に制限があるため、事前に意思表示をしておくことが望ましいです。
不明点があれば、担任に相談する 「子どもの進路がまだ決まっていない」という保護者もいるかもしれません。
そのような場合は、担任教師に早めに相談することをお勧めします。
担任は生徒の学力や適性を把握しており、適切な進路を提案してくれます。また、思いがけない推薦先を紹介してもらえることもあります。
進路希望調査の保護者意見の書き方例文
保護者意見欄の記入方法についての説明が終わったので、次は具体的な記入例をいくつか紹介します。
- 自宅から通学可能な高校希望
- 一般推薦希望
- 特別推薦希望
- 公立高校希望
- 私立高校希望
- 専門学科希望
- 通信制高校希望
- 進学せず就職希望
- 子供が進学を望まない場合
自宅からの通学希望
このような希望を進路希望調査票に記入すると良いでしょう。
一般推薦を希望する場合
推薦制度を希望するなら、その意向を早めに記載することが重要です。
以前にも触れた通り、中学からの一般推薦を受けるには特定の内申点が必要です。
教師たちは内申点を向上させるためのサポートやアドバイスを提供することが多いので、早期に希望を表明することがおすすめです。
特別推薦を希望する場合
スポーツや文化活動での実績がある子どもは特別推薦を希望することがあります。
特別推薦では、高校が設定する特定の基準を満たす必要があります。推薦枠には限りがあるため、早めに担任に希望を伝えることが良いでしょう。
公立高校を希望する場合
多くの生徒が私立高校と並行して公立高校への進学も検討しています。
公立と私立のどちらを優先するかは明確にしておくことが望ましいです。
また、公立高校を希望する具体的な理由も記載すると良いでしょう。
私立高校を志望する場合
授業料無償化の影響で、私立高校への進学を検討する家庭が増えています。
複数の私立高校を受験する予定がある場合は、どの高校を最も希望しているかを明確に書いておくと良いでしょう。
専門学科を希望する場合
専門学科とは、工業、農業、商業、家政など特定の技能を学ぶ高校のことです。
これらは職業準備高校とも呼ばれ、卒業後は専門知識を活かして就職する生徒が多いです。
情報が手軽に得られる現代では、明確な職業目標を持つ生徒がこれらの学校を選ぶこともあります。
子どもは専門学科の進学を望んでいるが、親としては一般学科の高校を希望している場合は、その旨を記載すると良いでしょう。
通信制高校を希望する場合
不登校の生徒が増加する中で、通信制高校への進学を希望するケースも増えています。
家庭の事情で日中働く必要がある場合、通信制高校で高校卒業資格を取得したいと考える生徒もいます。
就職を希望する場合
中学を卒業して直接就職する生徒は少ないものの、家庭の経済的事情や本人の強い希望により、高校進学ではなく就職を選ぶこともあります。
子どもが進学を望まない場合
「高校に行きたくない」と言う生徒もいます。
特に具体的な将来の夢や目標がない場合、進学の意味を見出せずにいることが原因です。親としては、子どもに何かしらの希望があれば支援がしやすいですが、「行く意味が分からない」という子どもの気持ちには対応が難しいです。
このような状況では、家でじっくりと話し合い、可能であれば担任とも相談して最適な進路を探ることが大切です。
また、通信制高校への進学も選択肢の一つとして検討する価値があります。
進路希望調査票での保護者意見欄の書き方
中学3年生になると受験が始まり、子どもたちも将来について考え始める時期です。
子どもの希望にかかわらず、親としてはその気持ちを理解し、支持することが重要です。意見が一致しない場合は、時間をかけて話し合い、一緒に最適な解決策を見つけることが望ましいです。
また、進路希望調査票を記入する際は、その情報が学校による適切なサポートにつながるため、親として真剣に取り組むべきです。
以上、進路希望調査で保護者が意見を記入する際のポイントをご説明しました。
進路希望調査の記入は面倒に感じるかもしれませんが、この情報をもとに学校側が子どもをサポートするため、保護者として意向をしっかりと記入することが大切です。