愛媛の「じゃこ天」どんな食べ物？秋田県知事の「貧乏くさい」発言で話題になった愛媛の伝統料理とは？

愛媛県に古くから伝統料理として伝わっている「じゃこ天」という食べ物をご存知でしょうか？

今回の記事では秋田県知事の失言で話題になった愛媛の「じゃこ天」について解説をしていきます。

愛媛のじゃこ天とは？

「じゃこ天」は、愛媛県南予地方（愛媛県南部）の名物です。大洲市、宇和島市といった愛媛県の中でも九州寄りの地域の名産品として知られています。瀬戸内海に面した愛媛県では漁業が盛んで美味しい魚がたくさん獲れる地域ですがその中でも宇和島市を中心とした地域は、宇和島の美しい自然環境と温暖な気候によってじゃこ天の原点とされています。

宇和島市に面する宇和海はリアス式海岸で、優れた漁場として知られています。じゃこ天はこの地で生まれ、宇和島藩初代藩主の伊達秀宗公が、仙台から連れてきた蒲鉾職人と地元の新鮮な小魚が奇跡的に出会い、考案されました。

じゃこ天の原料として使われているのが、美味しさの秘密ともいえる新鮮な「ほたるじゃこ」。

宇和島のじゃこ天には宇和海で水揚げされた高品質で新鮮なほたるじゃこやアジなどの小魚が骨ごとすり潰して使われており、小魚特有の風味と香りが生かされています。

じゃこ天の作られ方

「じゃこ天」は小魚、卵、揚げ油を主な原材料としています。宇和海の豊富な魚から生まれた、魚のすり身を揚げたもので、地元では「皮天ぷら」とも呼ばれています。

「じゃこ天」の名前の由来にはいくつかの説があり、地元の歴史に深く根付いています。じゃこ天は一年中楽しまれ、南予地方では家庭の食卓に欠かせない一品となっています。

じゃこ天の食べ方

食べ方は、小魚の身、皮、骨をすりつぶし、小麦粉、卵、塩を混ぜて揚げます。魚の骨まで摂れるため、栄養価が高く、揚げたてがおすすめです。

じゃこ天はおでんの具材、カレーの具としても使われおり、地域の食文化に根付いています。宇和島市の蒲鉾協同組合は、じゃこ天の普及に力を入れており、マップや歴史情報を提供しています。

どうして秋田県知事？

2023年10月23日に秋田市で開かれた「秋田の未来を創る協議会」の設立会議で秋田県知事が行った講演の中で以前に四国で食べた料理を酷評し、

「いいステーキだと思ったら、じゃこ天。貧乏くさい」
四国地方の酒と料理を挙げ「うまくない」「貧乏くさい」などとけなす発言をしました。

その後、10月25日には秋田県知事自らが会見で「不穏当で不見識な発言だった」と陳謝しました。

この経緯はニュースでも取り上げられ大きな話題となりました。

このニュースがキッカケとなり、それまで「じゃこ天」を知らなかった全国の人々にもじゃこ天の存在が知られるようになったのです。

じゃこ天はどこで買える？

愛媛県に行くと、まさに「どこでも売っている」ような状態です。お土産物としても有名です。また、作りたて、揚げたてを売っている店も多くあり、その場で食べられるようになっています。

じゃこ天の新たな商品として「じゃこカツ」というものもあり、揚げたてはサクッとして美味しいです。

愛媛県まで行くのはなかなか難しいという方にはネットショップでも「じゃこ天」は手軽に買えますのでオススメです。

愛媛には多くのじゃこ天を製造、販売のお店・会社がありますが、私個人としてはやはり「じゃこ天の本場」である宇和島のお店をオススメしたいです。

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また地域によっては、スーパーなどで愛媛県や四国の物産展のような行事、催事をやっているときには「じゃこ天」が入荷されていることもありますので、そのような機会があればチェックしてみてください。

まとめ

「じゃこ天」とは、愛媛県南予地方の名物料理で、愛媛の伝統料理です。

今回の記事では、秋田県知事の失言をきっかけに話題となった「じゃこ天」について解説をしてきました。

愛媛の「じゃこ天」は、新鮮な小魚を主成分とし、皮や骨を含めてすりつぶして揚げた料理で、特に宇和島市周辺がその原点とされています。この地域は瀬戸内海に面し、美味しい魚が豊富に獲れるため、じゃこ天の原材料として最適な環境です。特に「ほたるじゃこ」と呼ばれる新鮮な小魚が使用され、伝統的な製法に基づいて手作業で一枚一枚揚げられます。じゃこ天は南予地方の食卓に欠かせず、おでんの具やカレーの具としても愛されています。

愛媛県を訪れる際には、多くのお土産店で手に入れることができますし、揚げたてのじゃこ天を楽しむこともできます。ネットショップでも手軽に購入可能です。地域によっては、物産展や催事で入手できることもあるため、チャンスがあれば探してみる価値があります。