シソを育ててみたいと思っていますが、注意することは?
手軽に栽培できるシソですが、育てる際には注意が必要です。
わたしも毎年のようにシソを栽培しています。スーパーで買うと5〜10枚くらい入って100円程度でしょうか?そんなに高いものでもないのですが、自宅で育てることがでれきば、遠慮なく収穫して使えるので便利です。
ただし、シソを自宅の家庭菜園などで栽培する際には注意したいポイントがありますので 今回の記事では、シソを栽培する際の注意点についてご紹介をしていきます。
シソを育てる際の留意点と管理方法
日本で長い間親しまれてきた和製ハーブとも言える「シソ」です。人によっては問題がある植物ともされていますが、正しく管理すれば簡単に育てることができます。
ここからは、シソの育て方、育ててはいけない理由、さらに赤シソと青シソの栽培について説明します。
シソの育て方
- シソはプランターや鉢での栽培がおすすめです。これによってこぼれ種の問題を回避できます。
- 害虫駆除に注意しましょう。
- 赤シソと青シソは一年限りで育て、花の穂がついたら種ができないように早めに摘み取ります。
- 毎年新しい種を購入し、こぼれ種での育て方は質が低下する可能性があるため避けるのがオススメです。
シソを植えてはいけない理由
「シソを植えてはいけない」と一般的に言われている理由についてご紹介します。理由は2つあります。
- こぼれ種で大繁殖
シソは花を咲かせて、種を地面にこぼします。これが後々に問題となります。
こぼれた種によって庭や家庭菜園中にシソが無差別に育ってしまうのです。そのため、シソが他の植物を圧倒し、問題が生じることがあります。 - ヨウトウ虫の発生
シソの強い香りが害虫を寄せつけない一方で、ヨウトウ虫(夜盗虫)がシソの葉を食べます。この害虫が他の野菜にも被害を及ぼす可能性があるため、シソの栽培が慎重に行われるべきです。
赤シソと青シソの一緒の栽培について
赤シソと青シソを同時に育てる場合、交雑の問題が発生します。
交雑したシソは香りが弱まり、質が低下してしまいます。また、こぼれ種が広がり、問題を引き起こすことがあります。しかし、両方を一年限りで育て、花の穂がついたら摘み取れば、問題は回避できます。
シソは縄文時代から栽培されている
シソ(しそ)、または紫蘇(シソ科の一年草)は、中国原産の植物です。その名前は漢名「紫蘇」から来ており、その由来には食中毒に苦しむ若者がシソの葉を煎じたものを飲んで回復したという伝説があります。シソは古くから日本でも栽培されており、「ノラエ(野荏)」や「ヌカエ(糠荏)」と呼ばれていました。
日本において、シソは縄文時代から親しまれている植物で、その種は縄文時代の遺跡からも出土しています。
和食や漢方薬として
シソは和食では薬味や刺身のつまなどとして広く使われています。食用としては、青じそや赤じそがあり、それぞれが特有の栄養素を含んでいます。例えば、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウムなどが含まれています。また、シソにはペリルアルデヒドという成分が含まれており、これには殺菌作用があるため、刺身などに添えることで食中毒の予防にも役立つとされています。
薬用としても、シソは漢方薬に用いられてきました。主に赤じそが使用され、発汗作用、解熱作用、胃腸の働きを整える作用、魚介類による食中毒の予防・解毒作用などがあるとされています。
シソと大葉の違い
「しそ」と「大葉」には違いがあります。「しそ」は青じそ、赤じそ、ちりめんじそなどの種類を総称して使われる言葉です。一方、「大葉」とは青じその葉のみを指し、赤じその葉は「大葉」とは呼ばれません。このように、部位によって呼び名が異なることもあります
まとめ
シソの育て方や注意点について説明をしてきました。
「シソは植えてはいけない」とも言われていますが、適切な管理方法をとることができば、シソを育てること簡単にできます。
シソの栽培に際しての注意点は2つ。こぼれ種の問題と害虫に対する対策が重要です。また、赤シソと青シソを同時に栽培する場合、交雑交雑するので、離して植えましょう。
また、種ができる前の段階、シソに「花の穂」がついたら早めに摘み取るようにすれば大丈夫です。