夏の暑さを忘れて楽しむために、多くの会社で開催される「暑気払い」。
仕事をちょっと早めに終わらせて、同僚たちと一緒に飲み会や食事会を楽しむのは、毎年の楽しみの一つです。
コロナ禍が明けて会社でのイベント、飲み会が本格的に再開したという方も多いかもしれません。
でも、実際に「暑気払い」のイベントを開催しようとなると、招待状の作成方法や当日の進行、さらには乾杯の仕方まで、色々と悩むポイントがあります。
そんな疑問を解決するために、暑気払いに関する様々な情報を集めた記事をお届けします。
暑気払いって何?最適な時期とは?
ビジネスシーンでの招待状の書き方についてご紹介します。
「今年も暑気払いの準備をしよう」と上司に言われたら、どうしますか?
暑気払いとは、簡単に言うと夏の暑さを楽しむイベントのこと。
夏の暑さを冷たい飲み物や涼しげなメニューで楽しむことで、暑さから一時的に解放される会社行事です。
暑気払いにおすすめの食べ物は?
暑気払いに最適な食べ物としては、体温を下げたり、利尿作用がある食材が選ばれます。
例えば、スイカやきゅうりなどが夏にぴったり。
また、ビタミンCが豊富なゴーヤも夏の旬の食べ物でおすすめです。
そして、暑気払いには冷たいビールが欠かせません。
ビールは大麦を主原料としており、体を冷やす効果があります。
特に夏に収穫される大麦は、このイベントには欠かせない飲み物ですね。
「暑気払い」の最適な開催時期は?
今回は、「暑気払い」をいつ開催するのがベストなのかを考えてみましょう。
暑気払いに特定のルールはないものの、夏の暑さを忘れるイベントとしては、夏本番に入る前に行うのが一般的です。
ただ、梅雨がまだ終わっていなかったり、時々肌寒い日があったりすると、いつ開催するのが適切なのか迷うこともありますよね。
そんな時、参考になるのが二十四節気です。
二十四節気では、1年を春夏秋冬の4季節に分け、さらにそれぞれを6つずつの期間に分割し、合計24の区切りで年を表しています。
二十四節気に基づくと、暑気払いのベストな時期は夏至(6月21日ごろ)から処暑(8月23日ごろ)の間です。
夏至は夏の始まりを、処暑は暑さがやわらぐ時期を意味しています。
つまり、この暑い時期が暑気払いには適しています。
では、梅雨明けのタイミングはいつなのでしょうか?
地域によって異なりますが、主な地域の梅雨明け予想時期をまとめてみました。
<梅雨明け時期 地方別>
- 東北:7月25~28日ごろ
- 北陸:7月24日ごろ
- 関東、東海、近畿、中国:7月21日ごろ
- 四国:7月18日ごろ
- 九州:7月14~19日ごろ
- 奄美:6月29日ごろ
- 沖縄:6月23日ごろ
多くの地域では、梅雨明けを待つと7月末になることが多いですが、暑気払いの目的は夏の暑さを吹き飛ばすことです。
そのため、梅雨明け前に開催しても問題ありません。
ただし、雨が長引いて気温が低い日がある場合は、そういった日を避けて日程を決めることがおすすめです。
ビジネスシーンでの「暑気払い」招待メールの書き方
暑気払いの開催が決定したら、次に取り掛かるのは招待メールの作成です。
一般的には、メールで招待状を送ることが多いので、その書き方と例文を紹介します。
招待メールの構成 暑気払いの招待メールには、以下のような構成を取り入れます。
- 挨拶文:イベントの目的や意図を説明し、参加を促す表現を丁寧に。
- 開催詳細:日時、場所、参加費、出席・不出席の連絡期限と方法。
- 幹事の連絡先:部署名、担当者名、電話番号(内線)、メールアドレス。
招待メール作成のポイント 暑気払いの招待メールを作る際に気をつけるべき点は以下の通りです。
- メールの件名は、内容がすぐに理解できるように具体的に
- 「暑気払いのお知らせ」などのタイトルで、受け取った人が空いている時に読めるように配慮
- 参加の有無の返事方法と締め切り日を明確に記載
- 会費の支払い方法(当日か事前か)、期限、支払先をはっきりさせる
招待メールの具体例 次に、実際の暑気払いの招待メールの例文です。
招待メールの例文
件名:【お知らせ】暑気払いの開催について
皆様、日頃のご尽力に感謝申し上げます。 〇〇部の〇〇と申します。
連日の暑さが続く中、今年も暑気払いの時期がやってきました。 今回は新しくオープンした「〇〇(お店の名前)」で、美味しい料理と冷たいドリンクで暑さを吹き飛ばしましょう。
ご参加を心よりお待ちしております。
【開催情報】
日時:○月○日(金)19:30より
場所:居酒屋「〇〇」(新宿区新宿○丁目5-7、JR新宿駅から徒歩10分)
連絡先:080(0000)0000
参加費:4,000円 ※当日、私、〇〇にお支払いください。
出欠については、○月○日までに電話かメールでご連絡をお願いします。
担当者: 〇〇部 〇〇 メール:xxxxxx@xxxx.co.jp
会社での暑気払いイベントの挨拶と乾杯のコツと例文集
会社の暑気払いイベントでは、挨拶や乾杯の音頭が大切な役割を担います。
このような場面で何を話せばいいのか、特に乾杯の時のポイントと例文を紹介します。
暑気払いでの乾杯の挨拶
暑気払いは、その名の通り「暑さを払いのける」ためのイベントです。飲み会のスタート時には、日中の暑さや仕事の疲れがあるので、乾杯の挨拶は元気に、そして短くすることが重要です。
乾杯の挨拶では以下の点に気をつけましょう。
- 暑さを乗り越える意気込みを示す
- 明るく、はっきりとした声で
- 簡潔にまとめる
乾杯の挨拶例文
乾杯の挨拶例文
その他に使えるフレーズ
- 「夏本番ですね、皆さん夏バテはしていませんか?」
- 「連日の暑さで疲れていると思いますが、今日はしっかりリフレッシュしましょう!」
- 「美味しいお酒と料理で、明日への活力をつけましょう!」
- 「この暑さを吹き飛ばすために、今日は思い切り楽しみましょう!」
- 「今日の暑気払いを準備してくれた幹事の皆さんに感謝します。」
- 「冷たいビールと美味しい料理が待っていますので、長話は控えめにしましょう。」
暑気払いの閉会挨拶:ポイントと例文
暑気払いの終わりには、閉会の挨拶が欠かせません。
盛り上がった雰囲気の中、幹事や進行役は、皆の注目を集めるために大きな声で挨拶を行うことが大切です。
閉会挨拶では以下の点に注意しましょう。
- 明日への活力につなげるような前向きなメッセージを込めて
- 大きくはっきりとした声で、皆が聞きやすいように
- 会の締めくくりには一本締めや三本締めを行う(会社の慣習に合わせて)
閉会の挨拶例文
閉会の挨拶例文
使えるその他のフレーズ
- 「これからも暑さが続きますが、体調管理には十分気をつけてください。」
- 「日々の暑さがますます厳しくなりますが、楽しい夏を過ごしてくださいね。」
- 「本日は皆さん、楽しんでいただけたかと思います。夏の暑さに負けず、元気に過ごしましょう。」
- 「夏バテしないように、これからも元気に過ごしていきましょう。」
- 「二次会のご案内もありますので、ご参加される方は楽しんでくださいね。」
暑気払いの司会進行マニュアル:挨拶順とスクリプト例
夏になると、暑気払いの名で楽しい飲み会を開く会社が増えます。
毎年恒例のイベントとして定着している企業も多いですよね。
もし今年暑気払いの司会を任されたら、どのように進めるべきでしょうか?
以下に、暑気払いの司会進行について詳しく見ていきます。
- 司会進行の全体計画
- 挨拶の順序
- 台詞のサンプル
暑気払いの司会進行計画
暑気払いの全体の流れを把握することが大切です。
暑気払いの進行計画は以下の通りです。
- 開会のアナウンス
- 開会の挨拶
- 乾杯の発声
- 食事と歓談
- 締めの挨拶(一本締めなど)
- 閉会のアナウンス
これが暑気払いの基本的な流れになります。
司会者は主に開会と閉会のアナウンスを行い、食事中の案内や各挨拶者の紹介をします。
挨拶の順番と役割 次に、暑気払いでの挨拶者の役割と順番を決めます。
- 開会の挨拶
- 乾杯の発声
- 締めの挨拶(一本締めなど)
通常、役職の高い方から順に挨拶を依頼しますが、適切な順序を守ることが重要です。
開会の挨拶は、最高役職の方が行います。
乾杯の発声は、役職順で三番目に高い方が担当することが多いですが、開会の挨拶をした方が続けて行うこともあります。
締めの挨拶は、役職で二番目に高い方が行うのが一般的です。
暑気払いの司会台詞サンプル
最後に、暑気払いの司会台詞の例をいくつかご紹介します。
- 開会のアナウンス
「皆様、ご多忙の中、本日は暑気払いにお集まりいただきありがとうございます。これより暑気払いを開始いたします。本日の司会を務めます営業部の川上と申します。どうぞよろしくお願いいたします。」 - 開会の挨拶
「最初に、佐藤部長から挨拶のお言葉をいただきます。佐藤部長、お願いします。」 - 乾杯の発声
「続いて、高橋係長に乾杯の音頭をお願いします。高橋係長、どうぞ。」 - 食事・歓談
「それでは、しばらく食事とご歓談の時間です。存分にお楽しみください。」 - 締めの挨拶
「お時間が参りましたので、山田課長に締めの挨拶をお願いいたします。山田課長、お願いします。」 - 閉会のアナウンス
「本日はここまでとさせていただきます。参加された皆様、ありがとうございました。忘れ物がないようご注意の上、お気をつけてお帰りください。」
まとめ
暑気払いは、夏の暑さを忘れるための企業行事として広く行われています。
このイベントを成功させるためには、計画から実施に至るまでの各ステップが重要です。
まず、暑気払いの開催時期を決める必要があります。
二十四節気を参考にし、夏至から処暑の間に行うのが理想的です。また、地域による梅雨明けの時期を考慮して、最適な日程を選びましょう。
次に、招待状の作成です。招待状は明確な内容でメールで送ることが一般的で、参加費の支払い方法や期限も記載します。
挨拶や乾杯の言葉は、元気よく、簡潔にすることが肝心です。
司会進行では、開会宣言から閉会宣言まで、全体の流れをスムーズに進めることが重要です。
挨拶の順序を考慮し、各役職者に適切に役割を割り当てます。
挨拶の内容は、夏の暑さに負けず頑張ろうという前向きなメッセージを込め、締めの挨拶では一本締めでしっかりとイベントを締めくくります。
以上のポイントを押さえることで、暑気払いを楽しく、かつ効果的に進行することができます。
これらのガイドラインを参考に、今年の暑気払いを成功に導きましょう。