神社での参拝、みなさんはどうしていますか?
神社の参拝では、前にいる人の動きをこっそりと真似ていませんか?
しかしこの方法では作法が人によって異なりますし、前に誰もいない時は参考にできません。
それに、何度も周りを気にして真似るのは、少し恥ずかしいですよね。
そこで、「神社での参拝の正式なやり方」について今回はご紹介をしていきます。
神社での参拝方法① 鳥居を通過する際の作法
実は神社で行うべきことは「二礼二拍手一礼」だけではありません。
鳥居の通過するときから、参拝の準備は始まります。
鳥居を通る正しい方法
- 鳥居の前で整える
参拝の前には、心を引き締めて準備をしましょう。 - 軽く頭を下げて鳥居をくぐる
これは神様への挨拶として、敬意を示す行為です。 - 参道の端を歩く
神様が通る道は参道の中央とされていますので、敬意を表して参道は端を歩きましょう。
神社での参拝方法② 手水舎での清め方
次は、手水舎で体を清める段階です。
手水舎とは、手や口を清める場所のことを指します。
冷たい水での清めは特に冬場は厳しいですが、神様に会う前には必要な儀式です。決意を固めて、清めを行いましょう。
手水舎での手の清め方
- 右手で柄杓を取り、左手を洗う
- 左手で柄杓を持ち変えて、右手を洗う
- 再び柄杓を右手に持ち替えて、口をすすぐ
- 最後に柄杓を左手で持って、柄杓を清める
手水舎での手洗いは、単に手を洗うだけではなく、口をすすぐことも含まれています。
これまで知らなかった方も多いかもしれませんが、正式な作法にはこれが含まれます。
ただし、衛生上の理由で、コロナ禍の時期以降は柄杓が撤去されている神社も多くなっています。
口をすすぐ行為は省略しても、心の中で敬意を持っていれば、きっと許されるでしょう。
神社での参拝方法③ お賽銭の奉納
続いて、お賽銭を奉納します。
これまで私は、お賽銭は放り込むようにして入れていましたが、実はそうではなかったのです。
これまでの間違いに気づき、少し恥ずかしく感じています。
お賽銭の正しい奉納方法
- まず姿勢を正し、軽く頭を下げる
- 賽銭箱にお金を静かに入れる
- 鈴を鳴らして、神様に挨拶する
神社での参拝方法④ 二礼二拍手一礼
最後に、最も大切な「二礼二拍手一礼」を行います。
正しい二礼二拍手一礼の手順
- 二回深く頭を下げる
- 胸の前で手を合わせ、二回拍手する
- お願い事を心の中で伝える
- 最後に再び深く頭を下げる
この手順で、お願い事を神様に伝える際には、他の人を考慮して、1つの願いに絞ることが礼儀です。
これで、参拝の正しい方法を身につけていただき、誰かに尋ねられても、しっかりと教えられるようになりましょう。
日本における神社参拝は、単に宗教的な儀式を超えた、深い文化的意味合いを持つ行為です。
四季折々の節目や人生の大切な時期に行われるこの習慣は、日本人の精神生活に根ざし、多くの人々にとって重要な役割を果たしています。
神社参拝の意味合い
- 自然への畏敬
日本の神道では、自然物や自然現象に神が宿るという考え方があります。
神社はそのような神々を祀る場所であり、参拝は自然への畏敬と感謝の表現となります。
四季の変わり目や収穫時など、自然の恵みに感謝する心が神社参拝を通じて表されます。 - コミュニティとの結びつき
地域の神社は、その地域コミュニティの中心となることが多く、祭りや行事を通じて地域住民が一堂に会します。
参拝は個人的な行為であると同時に、コミュニティの一員としての所属意識を育む機会でもあります。 - 人生の節目の祝福
人生の大切な節目、例えば七五三、成人式、結婚式などでは、神社での祝福を受けることが一般的です。
これらの儀式を通じて、個人や家族が社会的な支援と祝福を受けることになります。 - 精神的な浄化と再生
日常生活の喧騒から離れ、静かな神社の境内を歩くことは、心を落ち着かせ、精神的な浄化を促します。
参拝者は神社で心を静め、神々に対して個人的な願い事を伝えることで、心の中の重荷を軽くし、新たな気持ちで日常に戻ることができます。 - 伝統と文化の継承
神社参拝は、古くからの伝統や作法を守ることで、日本の文化を次世代に継承する手段の一つです。
特定の神社に伝わる祭りや行事は、その地域独自の文化や歴史を反映しており、参加することで文化的アイデンティティを感じることができます。
まとめ
神社参拝は、日本人にとって単なる宗教行為を越え、自然や社会、そして自己との関係を再確認し、精神的な平和を求める行為です。
それは、日本の伝統的な価値観や文化を体現し、継承する重要な手段とも言えます。
自然への敬意、コミュニティとの結びつき、人生の節目の祝福、精神的な浄化、そして文化の継承―これらすべてが、神社参拝が日本人の生活に深く根ざしている理由です。