魚の骨が喉に刺さった際の対処法はありますか？
喉に刺さると辛いですよね。簡単な対処法をお伝えしますね。
魚を食べていると、魚の骨が喉に刺さってしまうことがあります。こうした状況に陥った場合、焦らず適切な対処が重要です。無理に骨を取ろうとすると、かえって深く刺さりやすくなり、取りにくくなる可能性があるからです。
今回の記事では、魚の骨が喉に刺さった場合に役立つ簡単な対処法と、それでも骨が取れない場合の医師の推奨方法について紹介します。
- 魚の骨が喉に刺さった時の間違った対処法
- 有効な「ツボ」
- 医師の推奨
- 特に注意したい魚の骨
魚の骨が喉に刺さった際の対処法
魚の骨が喉に刺さった時、あなたはどうしていますか？
親から言われてきた対処法や何となく周りの誰かから教わった独自の対処法があるかもしれません。
私も正しいと思って親から言われて実行していた対処法があります。
それは「ご飯を飲み込む」です。実はこの方法、意味がないどころか逆効果となることも。
ご飯を飲み込むことは避けるべき
昔から、骨が喉に刺さった際には、ご飯などを飲み込むことを試みるべきだと言われてきました。私も親から子供の頃によく言われていました。
しかし、この方法には全く効果がなく、逆に状況を悪化させる可能性もありますので注意が必要です。無理に食べ物を飲み込もうとすることで、骨がより深く刺さる可能性があるため、逆効果となるからです。
魚の骨が喉に刺さった際の対処法: ツボを押す
魚の骨が喉に刺さって取れない場合、鍼灸で知られるツボを押す方法が役立つことがあります。この方法は、通常、喉に刺さった魚の骨を取り除くのに役立つことが知られています。
2つのツボがあり、一つは「間使（かんし）」、もう一つは「郄門（げきもん）」です。
間使（かんし）を押す
間使のツボは、手首から指四本分の位置で腕の中央にあります。両手のうち、不快感や痛みを感じる方を押してみて、どちらかわからない場合は、一旦試しに押してみてください。10分もしないうちに、魚の骨が取れることがあると言われています。
間使は、精神的な安定や便秘に対処するためのツボとしても知られています。魚の骨が喉に刺さった際にも有効であると、鍼灸の文献に記載されていることがあります。
郄門（げきもん）を押す
郄門のツボは、手首のしわと肘のしわをつなぐ垂直のラインの中央より少し手首寄りに位置します。筋肉と骨が交わる場所にあるため、このツボを押す際には親指の腹部分をツボに当て、残りの4本の指で腕をしっかりと支えながら、しっかりと押すことが必要です。
一般的に、右手のほうが左手よりも効果的で、約1分で骨が取れることもあるとされています。郄門は、気分の持ち直しや不安感の軽減、自律神経の興奮を抑制するため、動悸を和らげる効果があると言われています。
お医者さんの推奨方法
魚の骨が喉に刺さった場合は、耳鼻咽喉科を受診するのが最善です。このような状況に特化した器具を備えた耳鼻咽喉科での処置が適切です。内科や外科、小児科など他の診療科では、このような状況に対応できないことがあります。
また、自分で骨を取ろうとするのは避けましょう。骨を取ろうとして箸や指などを口の中に差し込むと、周囲の粘膜を傷つける可能性があるため、避けた方が良いでしょう。魚の骨が喉に刺さった場合、大人の場合は舌の根本付近に、子供の場合は扁桃腺の近くに刺さることが一般的で、専用の器具がなければ骨を取るのは難しいとされています。そのため、自力で骨を取ろうとするのは控えるべきです。
特に注意すべき魚の骨
特に、タイの骨は他の魚に比べて太くて硬いことがあります。このような骨が喉に刺さり、さらには食道に刺さった場合、骨が体内に達し、心臓や大動脈を傷つける危険性があるため、救急外来などで速やかに診察を受けることが考慮されます。
小さくて細い骨の魚（アジ、サンマ、ウナギなど）の場合は、タイの骨ほど緊急の受診が必要ではありません。通常の診療時間内に、適切な処置を受けることができます。例えば、夕食時に骨が刺さった場合、翌朝に病院で処置を受けることができます。
以上が、魚の骨が喉に刺さった場合の対処法と、対処法が効果がない場合の医師の推奨方法です。安全を最優先にし、骨が喉に刺さった場合には適切な処置を行いましょう。
まとめ
今回の記事では魚の骨が喉に刺さった時の対処法をご紹介してきました。
魚の骨が刺さった時、焦らず適切な方法を選ぶことが肝要です。誤った方法で骨を取ろうとすると、骨が深く入りやすくなることもあります。魚の骨が喉に刺さった場合に有用な簡単な対処法と、骨が取れない場合の医師の勧める方法について最後にまとめておきましょう。
1. ご飯を飲み込むことは避けるべき: 昔から言われてきた骨を取る方法である「ご飯を飲み込む」は、逆効果であり、骨が深く刺さる可能性があるため避けるべきです。
2. ツボを押す方法: 魚の骨が喉に刺さった場合、鍼灸で知られるツボを押す方法が有効です。2つのツボ、「間使」と「郄門」があり、適切に刺激することで骨が抜けることがあります。
- 間使（かんし）: 手首から指四本分の位置にあり、骨の取りやすい方を押してみます。魚の骨が10分以内に取れることがあると言われています。間使は便秘や精神的な安定にも効果があります。
- 郄門（げきもん）: 手首のしわと肘のしわを結ぶ縦のラインの中央より少し手首寄りに位置します。右手の方が効果的で、約1分で骨が取れることがあるとされています。郄門は不安感の軽減や動悸の緩和にも効果があります。
3. お医者さんの推奨方法: 魚の骨が取れない場合、耳鼻咽喉科を受診することが最善です。この診療科は特別な器具を備えており、効果的な処置が行われます。自分で骨を取ろうとしないよう注意し、器具がない場合、骨の取り方が難しいとされます。
4. 特に注意すべき魚の骨: タイの魨は他の魚よりも太くて硬いため、心臓や大動脈を傷つける危険性があるため、救急外来で速やかに診察を受けることが重要です。小さくて細い骨の魚の場合（アジ、サンマ、ウナギなど）は、通常の診療時間内に処置を受けることができます。
