保護者にとって共通の頭痛の種が「PTAの役員選出」ではないでしょうか。
みんなで負担を分け合う必要があることは理解していますが、
「できればPTAの任務は避けたい」と思うのは自然なことでしょう。
既に職業や家庭生活で手一杯で、PTAの役割が加わることは負担に感じる方が多いです。
そこで、PTA役員を断る際の効果的な方法をお伝えします。
- PTA役員を免除してもらえる規則
- 断る理由
- どうしても避けたいときの断り方
「PTA役員を断る」をテーマにまとめてご紹介します。
PTA役員を断りたい方はこの情報が役立つでしょう。
PTA役員を断る際の有効な理由と免除規則
PTAには、特定の事情があれば役員の責務から免除される規則があります。
ただし、この免除規則は地域や学校によって異なります。
全てのケースで免除されるわけではありませんので、ご自身の学校での規約をご確認ください。
それでも、免除されやすい事情は存在するので、まずはそこから確認してみましょう。
あなたの家庭が以下のような状況なら、それを理由にPTA役員を断ることも一つの手です。
PTA役員を断る理由①
最近PTA役員を経験したことがある 負担の公平性を保つために、「最近役員を務めた人は選ばれない」とする学校があります。
しかし、学校によっては以下のような規定が設けられている場合があります。
- 小学校の6年間で1回役員を務めること
- 1年間役員を務めたら、その後2～3年は免除
- 特定の役職を務めた場合のみ免除、通常の役員は免除されない
このような規定が設けられています。
お子さんが通う学校のPTAの規定をチェックすることをお勧めします。
PTA役員を断る理由②
妊娠中または幼い子どもがいる 妊娠中、または3歳以下の子どもがいる場合、多くの場合免除されます。
出産や育児の大変さを他の保護者も理解しているため、免除されやすい理由とされています。
ただし、「妊娠を望んでいる」という理由だけでは免除されません。
役員選出の際に妊娠が確定している場合に限りますので、注意が必要です。
PTA役員を断る際の妥当な理由
先ほどご紹介した事情には当てはまらないという方もおられるでしょう。
さらにPTA役員を断る際の理由を探していきましょう。
シングルペアレント家庭の場合のPTA役員免除
父子家庭、母子家庭といったシングルペアレントであれば、PTA役員からの免除が期待できます。
ただし、祖父母や他の家族が同居して子育てを支援している場合は、免除を受けにくいかもしれません。
また、単身赴任中の家庭は免除が難しいことがあるので、注意が必要です。
転勤や引越し予定がある場合のPTA役員免除
勤務先の事情により、転勤や引越し、子どもの転校が予定されている場合は、PTA役員を免除されることが多いです。
役員が途中で抜けると再選出が必要になり、他のメンバーに迷惑がかかるからです。
ただし、転勤までの期間だけでも役員を務めてほしいと求められることもあります。
そのような場合は、受け入れる必要があります。
他の地域活動や他の子どものPTA役務に就いている場合
既に地域活動に参加していたり、他の子どものPTA役務を担っている場合も、PTA役員から免除される可能性があります。
このような状況を伝えると、免除を検討してもらえることがあります。
家庭内での介護が必要な場合のPTA役員免除
家族内で介護が必要な人がいる場合、PTA役員から免除されやすいです。
これには、障害を持つ兄弟や病気がある家族も含まれます。ただし、別居している家族の場合は、免除されにくいこともあります。
家庭の主要収入者である場合のPTA役員免除
共働きやフルタイム勤務だけでは通常、免除理由にはなりませんが、特定の状況で家庭の主要収入者となっている場合は、免除される可能性があります。
配偶者が休職中であったり、非正規雇用の場合など、このような状況を伝えると、免除の検討がされることがあります。
人間関係を損ねずにPTA役員を断るコツ
ここまでは「何らかの事情があってPTA役員を断る」ケースについてご紹介をしてきました。
しかし実際にはこのような「事情」には当てはまらないが「PTA役員は断りたい」という方もおられるでしょう。
そこでここからは「人間関係をなるべく損ねずにPTA役員を断るコツ」についてご紹介します。
事前に情報を共有してPTA役員を断る
PTA役員の選出日が決まっているなら、事前に選考委員や現役のPTA役員に自身の状況と、役員を務められない具体的な理由を伝えましょう。
事前に話をしておくと、相手も理解しやすく、必要に応じて協力を得やすくなります。
嘘をつかずにPTA役員を断る
PTA役員をどうしても避けたいからと言って、嘯の理由を挙げるのは避けるべきです。
不誠実な行動は結局発覚したときには、信頼を失うだけでなく、人間関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
断固とした態度でPTA役員を断る
しつこい勧誘に対しては、「この理由で無理です。何度頼まれても変わりません」とはっきりと断ることが大切です。
弱腰に出ると、「押せばOKする」と思われ、結果として毎年役務を押し付けられる恐れがあります。
PTA役員拒否の独自戦術！
「PTA役員はどうしても避けたい！」と思う時、以下の方法で辞退する手もあります。
ただ、これらは非公式の手段であり、最悪のケースでは「そこまでして避けるのか」との印象を持たれ、社交的な距離を置かれるリスクもあります。
「子どもの卒業までの孤立を恐れない方」だけが試す価値があるかもしれません。
PTA役員断る方法①「配偶者が許可しない」と断る
私自身はPTA役員を担当しても構わないのですが、配偶者がどうしても反対しており、夜間の外出も禁じられています。
そのため、PTAの活動に参加することも難しいです。
自分が嫌だからではなく、「配偶者が許可してくれない」という立場を使って辞退しましょう。
「配偶者を悪者にしてしまう」という策ですが、割り切る必要があります。
PTA役員断る方法②「絶対に受けません！」と宣言
「PTA役員は絶対に務めません！もし務めることになっても、参加も仕事もできません」
とはっきりと宣言してしまいます。
他の役員も、仕事をしないメンバーは迷惑と考え、自然と候補から外してくれるでしょう。
しかし、この方法を取ると、評判が落ちることは間違いありません。
周囲からの評価を気にしないのであれば、この方法も一考です。
PTA役員を断る方法③役員選出日に不在にする
「PTA役員を選出する日に予定を入れて欠席する」という方法もあります。
特に低学年の間は「不在の人に決定するのは避けたい」と考えられがちです。
ただし、この方法は「望まない仕事を任される」リスクもあるため、慎重に行う必要があります。
PTAに参加する意味とは？
ここまで「PTA役員を断る方法」をご紹介してきましたが、最後に「PTAに参加する意味」についてお伝えをしておきましょう。
日本の教育システムにおいて、PTA（Parent-Teacher Association、保護者教師会）は、学校と家庭が協力し合い、子どもたちの教育環境をより良いものにしていくための重要な役割を果たしています。
PTAの活動は、学校行事の支援、安全な学校環境の確保、地域社会との連携強化など多岐にわたります。
保護者がPTA役員として活動する意味は大きく、以下にその重要性をいくつかの点でまとめてみました。
学校教育への理解を深める
PTA活動に参加することで、学校の教育方針や先生方の思い、学校での子どもたちの様子などを直接知る機会に恵まれます。
これにより、家庭での子育てや教育に役立てることができ、学校と家庭の教育の連携を密にすることが可能になります。
学校行事の充実に貢献
運動会、文化祭、学校見学会など、学校行事は子どもたちにとって大切な思い出となります。
PTA役員としてこれらの行事の企画や準備、運営に関わることで、子どもたちにとってより良い体験を提供することができます。
また、行事を通じて保護者同士の交流が生まれ、地域社会の絆も深まります。
安全な学校環境を支える
子どもたちが安全に学校生活を送ることができるように、PTAでは学校の安全対策にも力を入れています。
通学路の安全点検、防災訓練の支援、不審者対策など、子どもたちの安全を守るための活動に保護者が積極的に関わることで、子供が安心して学校に通うことができる環境を作り出すことに貢献できます。
地域社会と学校の架け橋に
PTAは、学校と地域社会との連携を促進する役割も担っています。
地域の行事への参加や地域住民との交流活動を通じて、子どもたちに地域への関心を持たせ、社会性を養う機会を提供します。
また、地域の資源を学校教育に生かすこともPTAの重要な役割の一つです。
まとめ
保護者がPTA役員として活動することは、時に負担と感じることもあるかもしれません。
しかし、その活動を通じて子どもたちの学校生活を支え、豊かな教育環境を作り上げることに貢献することができます。
保護者、教師、地域社会が一体となって子どもたちを支えるPTAの役割は、子どもたちの成長にとってかけがえのないものです。
PTA役員を断る方法、避けたい時の効果的な方法をご紹介しましたが、PTA役員の役割はほとんどの人にとって避けられないものです。
「正当な免除理由がある場合」には、無理に責任を負う必要はありません。
家庭の状況を優先し、適切に役職を辞退することも選択肢の一つです。
そして、最終的に断ることできずPTA役員に選出された場合はPTA役員の役割を理解し、ポジティブに捉えて活用したいものです。
