入学のお祝いを受け取った際、お返しはどうしたらいいか悩みますよね。
「お返しは不要」と言われたとしても、何もしないわけにはいかない気がするものです。
そういう時、どのように対処するのがベストなのでしょうか。
ここでは、以下の点に焦点を当てて解説します。
- 入学祝いのお返しはするべき?
- お返しをするタイミングはいつが良い?
- お返しの際、のし紙の正しい書き方は?
入学祝いのお返しは必要?
入学祝いは、子どもへのプレゼントとして贈られるものですから、基本的にはお返しは必要ありません。
子どもたちは自分で稼ぐわけではないので、自らお返しをすることができないためです。
普段から仲の良い家族や親戚には、電話で感謝の意を伝えるだけでも、不手際とは思われないでしょう。
贈り主によっては、お子様から直接感謝の言葉を聞けると、さらに喜んでくれるかもしれません。
ただし、お祝いの風習は地域や家庭によって異なるので、一概には言えません。
返礼を期待する文化の中では、お祝いをもらったら何らかの形で内祝いをするのが普通と考える人もいます。
もし何をすべきか迷ったら、家族や友人と話し合い、お返しをするかどうか決めてみてはどうでしょう。
入学祝いへの半返しは多い?
一般にお返しと言えば、受け取った金額の半分を返すことが多いですが、入学祝いの場合、その半額を返すと多すぎる可能性があります。
予算を祝い金の半額から1/3にすると適切でしょう。
お返しのタイミングは?
多くの場合、入学祝いは入学式の前にいただきます。
お返しは入学式が終わった後が適切です。
ただし、入学式の後すぐにお返しするわけにもいかない場合がありますが、遅すぎると相手に悪い印象を与えかねません。
一般的には、入学式から1ヶ月以内にお返しをするのが良いとされています。
お返しをする際は、できればお子様と一緒に訪問し、直接感謝の意を表すのが最も好ましいです。
もし遠方であれば、お子様が書いたお礼状や入学式の写真を添えて送ると、贈り主は喜んでくれるでしょう。
入学式が終わってからは時間が経つのが早いので、お返しの準備は早めに始めることをお勧めします。
入学お祝い返しにおける熨斗の適切な使い方
入学祝いのお返しに際して熨斗をどのように記述するか、についてご案内します。
熨斗紙には、繰り返し祝われることを意味する花結び(蝶結び)の水引を選ぶのが適切です。
熨斗の上部には「入学内祝い」と記載し、これが入学祝いのお返しであることを示します。また、「内祝」の一言でも問題ありません。
水引の下に記入する名前は、贈り物を受けたお子さんのものにします。
小学校への入学の場合は、お子さんの名のみで良く、中学校以降ではフルネームが望ましいです。
お祝いを受けたのがお子さんなので、熨斗にはお子さんの名前を記し、内祝いとしての意味合いをはっきりさせます。
熨斗を内包装にするか?
通常、内祝いには包装紙の中に熨斗を入れる内のしが一般的です。この方法なら、熨斗紙が破損や汚れから守られます。
ただし、この慣習は地域や家庭によって異なり、また贈る方法によっても変わる場合があります。
お返しは現金?それとも商品?
入学祝いのお返しを考える際には、贈り主の気持ちや文化的な背景、さらには贈り主との関係性を考慮することが重要です。一般的に、入学祝いのお返しには「現金」や「商品」のどちらも適切な選択肢となり得ますが、最も適切な選択は状況によって異なります。
現金のお返し
- メリット: 現金は汎用性が高く、受取人が自由に使用できるため、好みやニーズに合わせた使い方ができます。また、金額を調整しやすく、予算に合わせやすい点も魅力です。
- デメリット: 個人間での贈り物としては、少し無個性に感じられる場合があります。また、金額が明確になるため、場合によってはお互いに気を遣う原因にもなり得ます。
商品のお返し
- メリット: 商品を選ぶことで、贈る側の心遣いやセンスが伝わりやすく、受取人にとっても記憶に残りやすい贈り物となります。また、受取人の好みや趣味に合わせた商品を選ぶことで、よりパーソナルな関係性を築くことができます。
- デメリット: 受取人の好みを正確に把握していないと、不要な物を贈ってしまうリスクがあります。また、商品によっては保管場所を取るため、受取人にとって負担となる可能性もあります。
最適なお返しを選ぶためのポイント
- 贈り主との関係性: 親しい人からの贈り物であれば、個人の好みに合わせた商品が喜ばれる可能性が高いです。一方、ビジネス関係など公式な場では、現金が適切な場合もあります。
- 受取人の状況: 受取人が現金を必要としている場合や、具体的な欲しいものがある場合は、それに合わせたお返しを選ぶと良いでしょう。
- 文化的背景: 地域や文化によっては、現金を贈ることが一般的であったり、逆にタブーとされる場合もあります。その文化的背景を理解することも大切です。
最終的には、受取人の喜ぶ顔を想像しながら、心からの感謝の気持ちを込めて選ぶことが最も重要です。また、お返しをする際には、感謝の気持ちを綴ったメッセージカードを添えると、より心のこもった贈り物となるでしょう。
まとめ
入学祝いに対するお返しは基本的に不要とされていますが、お祝いを受けたことへの感謝は、電話などで伝えるべきです。
お子さんには、誰からお祝いをもらったのかを理解させ、感謝の気持ちを伝えることが重要です。本人から直接「ありがとう」と言えると良いでしょう。
入学式の忙しい時期でも、まずは感謝の意を伝え、必要に応じてお返しを考えることをお勧めします。