社内恋愛の結果、パートナーとの共同生活(同棲)を始める際、その事実を職場に報告すべきかどうかについてご紹介しましょう。
多くのカップルが共同生活をスタートするにあたり、
「同棲を職場に伝える必要があるのだろうか?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
住所が変更される場合は、それに伴う手続きも考慮する必要があります。
実は私も、過去に同じような悩みを抱えたことがあります。
内緒でいると何か問題が発生したときに職を失うのではないかと、余計な心配をしてしまったこともありますよ。
そこで、人事に詳しい友人に「同じ会社の人と同棲を始めた際に、それを職場に報告する必要があるのか」と具体的に尋ねてみました。
社内恋愛の同棲生活は職場に報告すべきか?
早速ですが、同棲生活を職場に報告するべきかについてお伝えします。
結論から言うと、同棲生活の事実を職場に報告する必要は基本的にありません。
ただし、職場が提供している「社員寮」のような施設を利用している場合は報告が必要です。一般に同棲生活について職場へ報告する義務は存在しません。
同棲生活を始めるにあたり、新居に引っ越した場合は、新住所を適切に報告することが必要ですが、「誰と住むのか?」といった同棲生活自体については伝えなくても問題ありません。
職場が提供する住宅や宿泊施設で共同生活をする場合は別で、職場の契約に基づいている場合のみ報告が必要です。
*例えば、一人で住むと決められている場合などです。
住所変更を報告することは大切です。
同棲生活による住所変更があった場合、主に以下の2点を職場に報告する必要があります。
- 転居通知
- 通勤路線の変更申請
転居通知は、住所変更があった際に必ず提出する必要があります。
住民票は市町村や特別区が管理する重要な記録で、住所の証明や、選挙人登録、人口調査などに使われます。重要な郵便物が届くため、共同生活を始める際には、住民票の移動を忘れずに行い、公共施設の利用などのメリットを享受しましょう。
住民票の原本の写しの提出が必要な場合はマイナンバーカードを持っていればコンビニでも出力できます。
会社は従業員の社会保険や税金の管理をしており、住所情報は住民税や所得税の計算にも必要です。
転居通知を怠ると、通勤途中の事故が労働災害として認められないリスクもあるため、必ず提出してください。
また、通勤路線が変わる場合、それに伴って定期券の範囲や通勤費用も変更する必要があります。
転居届と同時に、通勤経路の変更申請も提出しましょう。
会社へ届け出をする方法は、会社によって異なります。
わからない場合は人事・総務部などに確認してみましょう。
職場への同棲生活報告は隠すべきか?
多くのカップルが同棲生活を始める際、特に職場の人間関係が絡む場合、その事実を同僚から隠したいと考えます。
職場での恋愛が明るみに出ると、さまざまな面倒が伴うためです。
さらに同棲生活をしていることが同僚に知られれば、職場の人々に恋愛が公知の事実となるリスクがあります。
特に、同じ住所を登録すると、共同生活をしていることが簡単に推測されるでしょう。
そうならないためにも、まず信頼できる同僚に情報を伝え、段階的に共有するのが賢明です。
誰にも伝えずに事実が明らかになると、後々面倒な状況に陥る可能性があります。
ゴシップの広がりと誤解
職場では、しばしば秘密が思わぬ方向で広がり、誤解を招くことがあります。
たとえば、私の勤務先では「AさんとBさんが一緒に住んでいて子供がいる」という完全に誤った情報が流れました。
実際にその二人は同棲生活をしていましたが、子供はいませんでした。
この噂は上司や人事部にも伝わり、事実を知らされずに呼び出されたAさんとBさんは非常に驚いていました。
こうした誤った情報の流布は避けたいものです。
このケースでは、住所変更の報告を怠っていたため、二人は厳しい対応を受けました。ただし、同棲生活が原因でなく、手続きを怠ったことが問題でした。
会社に同棲生活がバレた時の対応
同棲生活が露見しても、通常は解雇には至りません。
登録されている住所が正確であれば、プライベートな生活について特に問題視されることはないでしょう。
ただし、引っ越し後に住所変更を怠ると問題が発生する可能性があります。
社会保険や税金、交通費の計算に影響するため、住所変更は絶対に行うべきです。最悪の場合、手続きの怠慢が原因で職を失うリスクもあります。
住宅手当の条件を確認
住宅手当の支給条件は職場によって異なります。
単身者のみに支給される場合もあるため、事前に就業規則を確認することが大切です。
同棲生活が理由で住宅手当の不正受給が判明した場合、解雇される可能性があります。
同棲生活の報告、どうする?
同棲生活を職場に報告するかどうかは、最終的には個人の判断に委ねられます。
報告しなくても大きな問題になることは少ないですが、その秘密を守り続ける自信がありますか?
私は、始めから上司や総務にも伝えていました。
勤め先の規模や社風にもよりますが、早めに報告した方がいろいろやりやすくなります。
結婚を視野に入れて同棲生活を始めるのであれば、先に周りに伝えておいた方がいいでしょう。